死後手続きの流れ 大切な人が亡くなったとき慌てないために〜お通夜から納骨・散骨まで〜 

執筆者:ムラタ

死後手続きの流れ 大切な人が亡くなったとき慌てないために〜お通夜から納骨・散骨まで〜 

目次

死後手続きの流れ

大切な人が亡くなった場合、遺族は多くの手続きと決断を迫られます。悲しみに暮れる間もなく(あるいは悲しみを和らげるために)多くの手続きと手配が必要となります。
いざという時に慌てないよう、あらかじめ死後に必要な一連の流れを確認していきましょう。

一般的に、死後の流れは以下のようになります。

1.通夜

2.葬式

3.火葬

4.遺骨の供養

また、最終的に遺骨の供養方法を選ぶことになりますが、その選択肢はお墓への納骨から散骨まで多岐にわたります。

この記事では、これらの手続きを順を追って説明し、遺骨の供養方法についても掘り下げていきます。

通夜と葬式

人が亡くなった後、最初に行われるのが通夜です。通夜は故人との最後の夜を過ごすためのもので、親族や友人が集まります。
一般的には死後2日目に通夜が執り行われ、その翌日には葬式が行われます。

近年ではよりコンパクトな葬式を執り行う傾向があり、生前の希望により全く葬式を行わないという場合もあります。

火葬

葬式の後、日本では一般的に火葬が行われます。火葬は、故人の肉体を炎によって灰に変え、遺骨を残す過程です。火葬後、遺骨は遺族に渡され、その後の供養方法を選ぶことになります。
火葬をする際には自治体が発行する「火葬許可証」が必要となります。

ご遺骨の供養をする際にも必要な書類ですので、失くさないように注意をしましょう。

火葬許可証など必要な書類の取得などは多くの場合葬儀会社の担当者がサポートをしてくれます。
土日などで役所がやっていない場合のスケジュール調整も行なってくれるので、慌てずに対応しましょう。

遺骨の供養方法

火葬をした後に残った遺骨(焼骨)は遺族に預けられます。
この遺骨をどのように供養するかは特別に法令で定められているわけではなく、遺族の希望や故人の遺志、宗教的背景に基づいて自由に選択することが可能です。

しかし一般的にはお墓や納骨堂に納骨をしたり散骨をすることが一般的です。

以下にいくつかのご供養の方法を紹介いたします。

①お墓への納骨


伝統的な方法で、遺骨を家族の墓地に納めます。家族の歴史の一部として、代々受け継がれることが多いです。
家族の近くにいるという感覚を持つことができ、精神的な安心感や慰めを得られます。
また、近年ではペットと同じお墓に入りたいというご遺志を持たれる方もいらっしゃいます。

しかし伝統に裏付けされた安心感がある一方、以下のような理由からお墓への納骨を選択されない場合もございます。


・新規にお墓を立てる際の費用や土地の利用料・管理料が非常に高額である

・お墓の清掃など、特に遺族側に発生する維持管理にかかる労力が大きい

これらのメリットとデメリットを考慮し、家族の価値観、経済的な状況、生活スタイルなどに合わせてお墓への納骨以外の選択肢が選ばれることも珍しくありません。

②納骨堂への納骨


都市部では特に人気のある選択肢です。
納骨堂の形態は実に様々で、お寺などの宗教施設の中に納骨堂としてのスペースがあったり、完全に独立した施設として納骨堂の建物が存在している場合もあります。

ご供養の方法や管理のやり方も納骨堂によって異なりますが、概ねコインロッカーのようなコンパクトなスペースにご遺骨を納め、いつでもお参りすることができるようになっているのが一般的です。
納骨のスペースが限られているため、数年程度個別のスペースでご遺骨を供養した後、合祀(ごうし=複数人のご遺骨をまとめて埋葬すること)される場合が多いようです。

お墓への納骨に比べ各種費用などが安価な傾向が多く、お墓の維持管理などが不要なため比較的新しいご供養の形として人気が高まりつつあります。

納骨堂への納骨は、供養の方法や料金体系が納骨堂によって大きく異なります。

③散骨


自然に還るという美しい考えに基づき、海や森などの自然環境に遺骨を撒きます。


散骨される遺骨(焼骨)は砂粒程度の大きさに細かく加工した上で散布されるため環境に優しく、故人が生前愛した場所で永遠の安らぎを見つけられるという点で、多くの人々に選ばれています。


ご遺骨の一部のみをお手元に置いておくことも可能なため、継続的なご供養・お参りができないという心配もありません。

しかし、法令上の制限が多く日本国内では特定の海洋地域以外での散骨を行うことは事実上禁止されていると考えられます。

・望んだ場所で自然に還ることができる

・継続的な費用や維持管理が不要

・お墓仕舞いをする時に、遺骨の管理に困ったときにも利用できる

など、メリットがある一方で日本国内においては「自由に希望の自然環境を選べない」というデメリットもあります。

散骨を海外で行う場合でも、当然それぞれの国で定められた法令に従う必要がありますが、国によっては比較的浅瀬の海や森での散骨が可能です。

④手元供養


遺骨を特別な容器に入れ、自宅で供養する方法です。故人を身近に感じることができます。
小さな箱に入れて自宅で保管したり、ペンダントなどの中に少量の遺骨を納めて持ち運べるようにするなど比較的自由な形での供養を実現することが可能です。

お手元供養の場合、遺骨の全てを保管する「全骨」にするか、遺骨の一部のみ保管する「分骨」にするかを考える必要があります。

全骨の量は意外に多く、成人のもので数キロ程度になる場合がほとんどのため、ご自宅で保管する場合スペースの確保などが少し大変かもしれません。
分骨の場合は遺骨の一部を保管して、残りは別途供養をする必要があります。

その場合、先述したお墓や納骨堂への納骨や散骨といった選択肢を取る必要があるため、最終的な費用としては比較的高くなる傾向があります。

まとめまとめ

1.死後の手続きは「通夜」「葬式」「火葬」「遺骨の供養」の順番で行われるのが一般的

2.通夜は一般的に死後2日目、葬式はその翌日に執り行われる

3.火葬は一般的に葬式の後にすぐ執り行われ、火葬後、その遺骨(焼骨)が遺族に受け渡される

4.遺骨の供養はお墓・納骨堂への納骨、海や森への散骨、お手元供養などの選択肢があるが、それぞれメリットとデメリットもあるため、故人の遺志や遺族の状況などによって選択する必要がある

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