死後手続きの流れ 大切な人が亡くなったとき慌てないために〜お通夜から納骨・散骨まで〜

執筆者:ムラタ

死後手続きの流れ 大切な人が亡くなったとき慌てないために〜お通夜から納骨・散骨まで〜

目次

大切な人を亡くした直後は、深い悲しみとともに、多くの手続きに追われることになります。「何をどの順番で進めればいいのか分からない」と戸惑う方も少なくありません。

この記事では、通夜から葬式、火葬、そしてご遺骨の供養方法まで、死後に必要となる一連の流れを整理してご紹介します。いざという時に慌てないための備えとして、ぜひ参考にしてください。

死後手続きの全体的な流れ

大切な人が亡くなった場合、遺族は多くの手続きと決断を迫られます。悲しみに暮れる間もなく(あるいは悲しみを和らげるために)、様々な手配を進めていく必要があります。

一般的に、死後の流れは以下のようになります。

・通夜


故人と過ごす最後の夜として、親族や親しい人々が集まります。

・葬式


故人を送り出す儀式として執り行われます。

・火葬


火葬場でご遺体を荼毘に付し、ご遺骨をお受け取りいただきます。

・遺骨の供養


お墓への納骨から散骨まで、供養の方法は多岐にわたります。

この記事では、これらの手続きを順を追って説明し、最後にご遺骨の供養方法についても掘り下げていきます。

通夜と葬式

人が亡くなった後、最初に行われるのが通夜です。通夜は故人との最後の夜を静かに過ごすための場で、親族や親しい友人が集まります。一般的には死後2日目に通夜が営まれ、その翌日に葬式・告別式が行われることが多いようです。

近年は、参列者を身内に限定した家族葬など、小規模で温かみのある形式を選ぶご遺族も増えています。実は、形式にとらわれず故人らしさを大切にした見送り方を選ぶという流れは、この後ご紹介する遺骨の供養方法にも共通しているといえるでしょう。

火葬

葬式の後、日本では一般的に火葬が行われます。火葬は、故人のご遺体を荼毘に付し、ご遺骨として残す過程です。火葬後、ご遺骨は遺族に引き渡され、その後の供養方法を選んでいくことになります。

火葬をする際には、自治体が発行する「火葬許可証」が必要です。ご遺骨の供養をする際にも必要となる大切な書類ですので、失くさないよう注意しましょう。

火葬許可証など必要書類の取得は、多くの場合、葬儀会社の担当者がサポートしてくれます。役所が休みの土日を挟む場合のスケジュール調整も対応してもらえることが多いので、まずは落ち着いて担当者に相談してみましょう。

遺骨の供養方法

火葬をした後に残ったご遺骨は、遺族の手元に預けられます。この供養方法は法令で一律に定められているわけではなく、遺族の希望や故人の遺志、宗教的な背景に基づいて自由に選ぶことができます。

とはいえ、一般的にはお墓や納骨堂への納骨、あるいは散骨を選ばれる方が多いようです。ここでは代表的な供養の方法を4つご紹介します。

・お墓への納骨


伝統的な方法で、遺骨を家族のお墓に納めます。家族の歴史の一部として代々受け継がれることが多く、家族の近くにいるという感覚から精神的な安心感や慰めを得られる方も多いようです。近年では、ペットと同じお墓に入りたいというご遺志を持たれる方もいらっしゃいます。

一方で、伝統に裏付けられた安心感がある反面、新規にお墓を建てる際の費用や土地の利用料・管理料が高額になりやすいこと、そしてお墓の清掃など、遺族側の維持管理の労力が大きいことから、他の方法を選ばれる場合もあります。

・納骨堂への納骨


都市部で特に人気のある選択肢です。納骨堂の形態は様々で、お寺などの宗教施設内にスペースが設けられている場合もあれば、独立した施設として建てられている場合もあります。

供養の方法や管理のやり方は納骨堂によって異なりますが、コインロッカーのようなコンパクトなスペースにご遺骨を納め、いつでもお参りできるようになっているのが一般的です。納骨スペースが限られているため、数年程度は個別に安置した後、他の方のご遺骨とともに合祀される場合が多いようです。

お墓への納骨に比べて費用が抑えられ、維持管理の手間もかからないことから、比較的新しい供養の形として人気が高まりつつあります。

納骨堂への納骨は、供養の方法や料金体系が施設によって大きく異なります。事前に複数の施設を比較検討することをおすすめします。

・散骨


自然に還るという考え方に基づき、海や森などの自然環境にご遺骨を撒く供養方法です。散骨されるご遺骨は、砂粒程度の大きさまで細かく粉骨したうえで散布されるため、故人が生前愛した場所で安らぎを見つけられるという点で選ばれています。ご遺骨の一部だけを手元に残しておくこともできるため、継続的なご供養やお参りができなくなる心配もありません。

ただし、日本国内では、法令上の制約から特定の海洋地域以外での散骨は事実上難しいと考えられています。「望んだ場所で自然に還れる」「継続的な費用や維持管理が不要」といったメリットがある一方、国内では自由に環境を選べないというデメリットもあります。

散骨を海外で行う場合も、それぞれの国の法令に従う必要がありますが、国によっては、比較的浅瀬の美しい海や、静かな森での散骨が可能な地域もあります。「大切な人が眠る場所に、また会いに行きたい」という想いから、海外リゾート地での散骨を選ばれるご遺族も増えてきています。

関連記事:【海外リゾート散骨の魅力~フィリピン・フィンランド・オーストラリアでの散骨と供養~】

・手元供養


ご遺骨を特別な容器に納め、自宅で供養する方法です。故人を身近に感じられることから選ばれています。小さな箱に入れて自宅で保管したり、ペンダントなどに少量のご遺骨を納めて身につけたりと、比較的自由な形で供養できます。

手元供養では、ご遺骨のすべてを保管する「全骨」にするか、一部のみを保管する「分骨」にするかを考える必要があります。全骨の量は意外に多く、成人のご遺骨で数キロ程度になることがほとんどのため、自宅で保管する場合はスペースの確保が課題になることもあります。

分骨の場合は、残りのご遺骨を別途、お墓や納骨堂への納骨、散骨といった方法で供養する必要があるため、最終的な費用としては比較的高くなる傾向があります。

ご遺骨の供養方法に、決まった正解はありません。故人の遺志やご遺族おひとりおひとりの状況に合わせて、無理のない形を選んでいただければと思います。

まとめまとめ

1.死後の手続きは「通夜」「葬式」「火葬」「遺骨の供養」の順に進むのが一般的

2.通夜は死後2日目、葬式はその翌日に営まれることが多く、近年は家族葬など小規模な形式を選ぶ方も増えている

3.火葬の際には自治体発行の「火葬許可証」が必要で、失くさないよう注意が必要

4.ご遺骨の供養方法にはお墓・納骨堂への納骨、散骨、手元供養などがあり、それぞれにメリット・デメリットがある

5.供養方法に決まった正解はなく、故人の遺志やご遺族の状況に合わせて選ぶことが大切

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