海外散骨事情~フィンランド編①~

執筆者:Tomo

海外散骨事情~フィンランド編①~

目次

フィンランドの自然と森林散骨

弊社の散骨エリアであるフィンランドは、国土の約75%が森林に覆われた世界有数の森林国家であり、自然と共に生きる文化が定着しています。

そして、近年では森林散骨などの「自然葬」が注目を集めています。

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しかしフィンランドでは火葬後の遺灰の取り扱いについては法律で規制されており、勝手に散骨を行うことは認められていません。遺灰は墓地に埋葬するほか、適切な許可を得ることで森林や湖に還すことも可能ですが、特に国立公園や国有林での散骨は厳しく管理されています。

この森林管理を担うのが、「Metsähallitus(メッツァハッリトゥス)」というフィンランドの公的機関です。森林散骨を行う場合は、事前に許可を取得し、法律に則った方法で行う必要があります。

Metsähallitus(メッツァハッリトゥス)とは?

Metsähallitusは、フィンランドの国有林や国立公園を管理する政府機関であり、森林の保全、持続可能な資源活用、観光やレクリエーションの促進を目的としています。また以下のような業務を担当しています。

1.国立公園・自然保護区の管理


フィンランドには40以上の国立公園があり、それぞれがMetsähallitusの管理下にあります。これらの公園では、生態系を守るための規制が設けられ、自然散骨を希望する場合にも厳格な審査が行われます。

2.持続可能な森林経営


Metsähallitusは、森林の伐採や再植林を調整し、森林資源の持続可能な利用を確保しています。森林散骨もまた、自然環境に影響を与えないように慎重に計画される必要があります。

3.環境保護と生態系の維持


森林は多くの動植物の生息地であり、Metsähallitusはその環境を守るために、特定のエリアでの人間活動を制限することがあります。森林散骨も例外ではなく、指定されたエリアでのみ許可される仕組みとなっています。

4.森林散骨の許可発行


フィンランドで合法的に森林散骨を行うには、Metsähallitusの承認が必要です。散骨の許可を得るためには、環境保護規制を遵守し、適切な方法で遺灰を還すことが求められます。

「海と森のセレモニー」によるフィンランドの森林散骨

弊社は、フィンランドの「シポーンコルピ国立公園(Sipoonkorpi National Park)」において、以下の森林散骨の許可を正式に取得し、適切な形での散骨をサポートしています。

散骨証明書

翻訳:【森林管理局による遺灰埋葬の承認】

森林管理局(Metsähallitus)は、以下の国有地において、故人の遺灰の埋葬を許可します。

埋葬地: シポーンコルピ国立公園(Sipoonkorven kansallispuisto)

埋葬手続きを担当する者:Koji Murata

故人の氏名(および個人識別番号): *****黒塗り*****(フィンランドの個人識別番号なし)

遺灰の埋葬場所:シポーンコルピ国立公園、ビサ湖(Bisajärvi)の西側

自治体:ヴァンター(Vantaa)

地番/場所・地図名称:92-891-1-1 シポーンコルピ国立公園(添付地図に記載のエリア)

●遺灰の処理方法


遺灰は 水面に撒く ことができる

遺灰は 地表に撒く ことができる

遺灰を 壺や布などに入れて地中に埋めることは禁止

●その他の条件


遺灰の埋葬後、その場所が墓地であると外見上認識されないようにすること

許可は、墓標やその他の構造物の設置、または土地の改変を認めるものではない

遺灰は 建物、歩道、その他の構造物から少なくとも100メートル離れた場所 に撒くこと

遺灰の取り扱いおよび埋葬は、フィンランドの埋葬法(457/2003)に従うこと

火葬場の管理者に対し、遺灰の最終的な埋葬場所と方法を文書で通知すること

遺灰は 故人の尊厳を保ち、故人の信仰や希望を尊重した方法で扱うこと

遺灰の埋葬は 埋葬手続きを担当する者の責任 において行うこと

本許可は、土地の所有者または管理者がその土地を利用する権利を制限するものではない

●署名


Harri Korkeamäki(ハッリ・コルケアマキ)

土地利用特別専門官

シポーンコルピ国立公園とは?

シポーンコルピ国立公園は、手つかずの自然が広がる貴重な森でありながら、何度も訪れたくなる魅力的なリゾート地でもあります。四季折々に変化する美しい風景や、穏やかなハイキングコース、自然と調和したキャンプエリアが整備されており、訪れるたびに新たな発見がある場所です。

その静寂で落ち着いた環境は、アクティビティを楽しむだけでなく、遺族が心静かに故人を偲ぶ場所としても素敵なところです。また都市部からのアクセスが良いため、散骨後も何度でも気軽に訪れることがでます。

フィンランドの穏やかな森林に包まれたこの公園は、フィリピンの海洋散骨とはまた違った雰囲気を持ち、澄んだ空気と静かな自然の中で、故人を想う時間を過ごすことができます。

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フィンランドの代理散骨サービス

森林散骨は、従来の墓地埋葬とは異なり、墓石や管理費用などが不要であり、故人を自然の中に還すというシンプルで美しい供養方法です。しかし、フィンランドでは環境保護の観点から規制が厳しく、適切な許可を取得し、ルールに則った方法で行うことが求められます。

弊社では、フィンランドでの代理散骨をいたします。

ご遺族がフィンランドへ訪れることが難しい場合でも、弊社の専門スタッフが現地での散骨を責任をもって執り行います。許可取得の手続きから、環境に配慮した散骨方法の選定、現地での散骨の実施まで、一貫してサポートいたします。

フィンランドの美しい森林で、新しい形の供養を実現しませんか?
心穏やかに、そして環境と調和しながら、故人を偲ぶ時間を大切にしたい方に、シポーンコルピ国立公園での森林散骨をおすすめします。

お気軽にお問い合わせください。

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まとめまとめ

1.フィンランドでは散骨には許可が必要で、特に国立公園や国有林では厳しく管理されている

2.Metsähallitusはフィンランドの国有林や国立公園を管理する政府機関で、森林保全や持続可能な資源利用を担い、森林散骨の許可発行や規制も行っている

3.弊社は、フィンランドのシポーンコルピ国立公園において、森林散骨の許可を正式に取得した

4.シポーンコルピ国立公園は魅力のリゾート地であり、故人を静かに偲ぶ場として適している

5.弊社では散骨許可取得から散骨実施まで一貫してサポートし、フィンランドで故人を静かに偲ぶ場を提供します

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