海外で散骨できるの?
日本では家族や大切な人が亡くなった際、火葬し遺骨をお墓に納めることが一般的とされています。しかし近年、故人や遺族の希望などで「散骨」をするという人が増えてきています。
また最近の墓じまいの増加に伴い、お墓の改葬先として散骨を選ばれている人も多くいます。
散骨する理由として「故人が好きだった海や森といった自然に還したい」「美しい景色に囲まれた場所で眠りたい」ということが挙げられます。
しかし海や森、美しい景色に囲まれた場所は、日本だけではなく世界各国にもたくさんあります。
そして「故人が生前好きだったあの場所にもう一度連れて行きたい」「自分が行ってみたい場所で散骨したい」などという理由で「海外散骨」を行う人も多いのです。
最近ではひろゆき氏がハワイで散骨を行ったと話題になりました。
関連記事:【ひろゆき氏がハワイに散骨 海外散骨の意外な利点とは?】
しかし本当に海外で散骨できるの?と不安になる人もいるかと思います。
日本においての散骨は【令和2年度に厚生労働省が発表した散骨事業者向けのガイドライン】で「節度を持って行われる限り問題ない」とされています。
(地域によっては条例で禁止されているところもあります)
関連記事:【散骨できない場所~条例規制やマナー~】
そして海外での散骨の場合も、国や地域によって遺骨の扱いに関する法律は異なります。そのため、渡航先の散骨に関する法律や散骨して良い場所の確認、また許可をとったりすることが必要ですが、それを守れば海外でも散骨することは可能なのです。
ちなみに弊社は、法務調査専門機関の協力を得ながら入念な調査と手続きを行い、安全に海外での散骨を実施しております。
また、弊社は海外散骨専門の散骨代行業者として、国内で唯一「フィリピン」「フィンランド」「オーストラリア」での散骨を行っています。
以下のプランもぜひご覧になってみてください。
・フィリピン散骨:【https://sea-forest-ceremony.com/philippines】
・フィンランド散骨:【https://sea-forest-ceremony.com/finland】
・オーストラリア散骨:【https://sea-forest-ceremony.com/australia】
今回は、注目を浴びている「海外リゾート散骨」について解説していきます。
海外リゾート散骨はこんな人にオススメ
海外での散骨は需要が高まってきていますが、まだ一般的にはあまり聞きなじみのないものでもあります。海外リゾート散骨と聞いてピンとこない人もいるでしょう。
そこで具体的に「海外での散骨はどのような人に向いているのか」ほんの一例をご紹介します。
・海外に思い入れがある人
「昔から海外旅行が好きだった」「新婚旅行で海外で行った」または「留学をしていた時代があった」など、海外に思い入れがある人も多いかと思います。
そして終活の一環として自分のエンディングを考えた際に「最期は自分の好きな国で静かに眠りたい」「思い出の国や懐かしい場所に還りたい」という想いがあるかもしれません。そのような方に海外リゾート散骨はおすすめです。
またその希望を遺言書やエンディングノートに書き記しておくことも大切です。
・遺族に負担をかけたくないと考えて終活している人
少子高齢化が進む現代では、お墓の継承者不足を懸念したり、遺族に負担をかけたくないという考えがあることでしょう。
また実際に、独身の一人息子に将来のお墓を任すのは忍びなく、散骨をしてほしいと遺言を残した人もいます。終活の一環として遺言を残したことによって、肩の荷が下りたそうです。そしてせっかくならと、散骨場所を憧れの海外に指定する人も多いのです。
実際にドリフのメンバーであった「荒井注さん」は、本人の遺言によってオーストラリアのケアンズの海に散骨されました。
また落語家の「立川談志さん」は、生前からハワイでの散骨を希望していたそうで、ハナウマ湾近くに散骨されたそうです。
・墓じまい後、共同墓地や合祀墓に遺骨を入れるのに少し後めたさを感じる遺族
墓じまい後の改葬先として「共同墓地」「合祀墓」を選択する人もいます。しかし共同墓地や合祀墓は血縁関係がない他人と一緒のお墓に入るため、違和感や抵抗がある人もいるかもしれません。実際に「親の遺骨が他人の遺骨とバサッとお墓に入れられているのを見てショックだった」という話も聞きます。
しかし墓じまい後、海外の美しい海や森に散骨することによって、先祖代々の遺骨を晴れやかな気持ちで見送ることができるでしょう。
・墓じまいを検討していて、旅行が好きな遺族
墓じまいを考えているけれど、改葬先に悩んでいる人もいると思います。
先述した共同墓地や合祀墓以外にも、近場の納骨堂や樹木葬という選択肢もあります。
しかし、もし遺族が旅行好きでしたら、自分が行きたいところに散骨するのもひとつの手段かと思います。それは「お墓参りを兼ねて旅行もできる」ことでもあります。
関連記事:【フィリピン・セブ島での散骨とお墓参り~故人を弔い旅行も楽しもう~】
自分が行きたい国や行ってみたい場所に散骨しても良いでしょう。
あくまで一例ですが、このような悩みを抱えている人は少なくありません。少しでもご参考になっていただけたら幸いです。
遺骨の輸送と持ち込み
一般的に海外へ行く移動手段として、飛行機が挙げられます。しかし海外で散骨を行いたいと思っても、そもそも機内に遺骨を持ち込んでいいのかと気になりますよね。
弊社で散骨を行なっている、フィリピンやフィンランドへ行くための、主な航空会社の遺骨の持ち込みについては以下のように書かれています。
このように、基本的に遺骨は機内に持ち込むことができます。
しかし一部の航空会社では、ホームページに遺骨に関する情報が記載されていないこともあるので、その場合は直接航空会社に確認します。
また飛行機を利用する人たちの中には、仕事や旅行、バカンスなどのさまざまな事情や都合があります。楽しい気分で飛行機に乗ったのに、骨壺を見たことで気分が沈んでしまったという人も出てくるかもしれません。そのため、こういったトラブルを避けるためにも遺骨とわからないようにする配慮が大切です。弊社では遺骨持ち運び専用のバッグを利用しています。
また機内には持ち込めても、渡航先の国で遺骨を持って入国できるかどうかの問題があります。
例えばフィリピンの場合【東京フィリピン大使館】によると、遺骨をフィリピンに持ち込むことは可能とされています。
ただ、フィリピンの税関を通過する際に提出する必要がある書類として
・外務省でアポスティーユを取得した「火葬証明書」「火葬許可証」「分骨許可証」などのいずれかの原本
・外務省でアポスティーユを取得した「戸籍謄本」原本
・パスポートコピー
が必要になります。
ちなみにアポスティーユとは、公的機関が発行する公文書を、他国の公的機関に提出する際、証明国の公式文書であることを証明する証明書のことです。
またこれらの書類は全て英訳しなければなりません。
書類の取得方法でご不明な点がありましたら、お気軽にお問合せください。
全面サポートさせていただきます。
また【在日オーストラリア大使館】によると、オーストラリアでも基本的に遺骨の持ち込みの制限はありませんが、入国の際【Agriculture Biosecurity】への申告が必要としています。
このように、他国に遺骨を持ち込む際は、書類を用意したり申告をする必要もあります。
「自分で海外で散骨したいけど少し大変そうだな」と思ったら、弊社のような海外散骨代行業者にお任せしてみるのも良いかと思います。
フィリピン・フィンランド・オーストラリアで散骨できる場所
先にも述べましたが、日本では散骨できる場所とできない場所、許可が必要な場所があります。それは弊社が散骨を行っている「フィリピン」「フィンランド」「オーストラリア」でも同じことです。
フィリピンの場合【第14回フィリピン共和国議会 第3回定例会 原文(SB)3374】によると、政府は散骨に関して規制は特に定めていません。一般的に埋葬か慰霊碑や墓地に安置、またはさまざまな場所に散骨されるだろうという姿勢をとっています。
またフィリピンの【保健省環境保健局大統領令第856号21章「死亡者の処理」89条】では「遺骨を墓、または海に埋葬すること」と定められています。
フィンランドでは「ヘルシンキ近海」「スオメンリンナ島近海」「シポーンコルピ国立公園」で散骨が行えます。
関連記事:【散骨エリアのご紹介~フィンランドってこんな国①~】
関連記事:【フィンランド・スオメンリンナ島を臨む海での散骨~フィンランドってこんな国②~】
またオーストラリアでは、クイーンズランド州の自然遺産である、世界最大のサンゴ礁地帯で有名な「グレートバリアリーフ」で散骨が行えます。
【クイーンズランド州政府のウェブサイト】には、「土地や水上に遺灰を散骨し、小規模なプライベートな儀式を行うことができます。許可は必要ありません」と記載されています。
しかし、私有地、連邦保護区に指定されている低木地または熱帯雨林、イギリス連邦の海域では許可が必要な場合があります。
関連記事:【オーストラリアで海外散骨~グレートバリアリーフの魅力と散骨に関する法律~】
海外リゾート散骨が選ばれる理由
日本人の人気No.1となっている旅行先の「ハワイ」。1964年の海外観光渡航が自由化されてから、ハワイ旅行は日本人の憧れであり1番身近な海外旅行先となりました。
ハワイは散骨に馴染みのあるところでもあり、散骨は文化として広く受け入れられているのです。一般的にハワイでは火葬された遺骨は粉末化され、親族や友人などを集めて船をチャーターして、岸から3マイル沖以上のところで散骨が行われるそうです。
そして日本では、ハワイの海に散骨したいと希望する人も多く、旅行を兼ねてハワイで海洋散骨するプランも人気を集めています。またひろゆき氏のように、将来的に旅行を兼ねて供養することもできるでしょう。
弊社で海外散骨をされた人の中には、故人が眠っているその場所に行ってみたいとの意見がありました。
故人が眠っている国で、一周忌や三回忌のタイミングで法要を兼ねて旅行を楽しむことができたり、もしかしたら初めての海外への家族旅行としても訪れることができるかもしれません。
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「その国に行けばいつでも会える」という気持ちになることがあると思います。
供養の仕方は人それぞれですが、海外での散骨は「弔いと思い出がひとつになったもの」と私は感じています。