増加する代理散骨

近年、遺族が立ち会わずに散骨業者が代行して遺灰を海に撒く「代理散骨」を利用する人が増えてきています。代理散骨は、遺族が船に乗り込み、散骨に立ち会うプランよりも費用が安く、さらに「墓じまい」で取り出された遺骨の供養先としても人気が高まってきています。

ここ数年、お墓（墓石）の維持や管理が難しいと感じる人が増え、墓じまいを選択するケースが多くなっています。その際、取り出した遺骨をどう供養するかという問題が生じ、手軽で費用を抑えられる代理散骨が注目されるようになりました。さらに、高齢化が進む中、遺族が乗船して散骨ができない場合や身体的な理由で現地に赴けない場合でも、代理散骨で供養が可能になるため、供養の新しい形として広がりつつあるのです。

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例えば、東京都江東区の「ハウスボートクラブ」では、2007年に代理散骨を開始し、2019年には154件、2023年には350件と増加していき、従来の「チャーター散骨」や「合同散骨」と並ぶ主要プランとなりました。また、1柱当たりの代理散骨が5万5000円というリーズナブルな料金設定も、利用者が増えた理由でもあります。

そしてこうしたニーズに応え、2023年10月には代理散骨の出航場所を33都道府県40カ所に増やし、より多くの人が利用しやすい環境に整えたそうです。

代理散骨の課題

増加している代理散骨ですが、課題も伴います。そもそも日本では、散骨に関する法律上の定めがありません。しかし散骨は【厚生労働省が発表した散骨事業者向けのガイドライン】では、「葬送のための行為で節度をもって行われる限りは問題ない」と解釈され適法とされています。

このように散骨は「供養」としての意図を持って行われる必要があるのです。

しかし葬送文化に詳しい日本葬送文化学会の碑文谷創常任理事は、代理散骨が遺骨の処分を目的として行われる場合、刑法に抵触する可能性があると指摘しています。

そのため、事業者が依頼者から散骨の意図や背景を十分に確認し、供養としての意味を持ったサービスを提供することが重要になります。また、競争が激化する中で価格を下げる一方、散骨の質が低下したり、形式的なものになるリスクも懸念されています。

海外リゾート散骨の代理散骨

代理散骨のニーズが高まる中で、注目されているのが「海外リゾート散骨」です。

弊社では、海外のリゾート地での代理散骨を行っています。故人の遺志や遺族の想いを大切にし、海外の自然に囲まれた美しい場所で、故人を偲ぶ供養を代行しています。海外リゾート地での散骨を希望される場合、代理散骨を利用することで、手続きや準備もスムーズに進み、安心して故人を偲ぶことができるでしょう。

また弊社の代理散骨では、遺骨を国内で丁寧に粉骨し、必要な手続きを経て、目的地まで安全に輸送します。その後、フィリピンやオーストラリアなどのリゾート地で、現地の文化や環境に配慮しながら散骨を行います。

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・フィリピン散骨：【https://sea-forest-ceremony.com/philippines】

・フィンランド散骨：【https://sea-forest-ceremony.com/finland】

・オーストラリア散骨：【https://sea-forest-ceremony.com/australia】

現地に行くことが難しい場合でも、代理散骨を利用することで、故人を美しい自然に還す供養が可能になります。

「海と森のセレモニー」は、経験豊富なスタッフが一貫してサポートし、依頼者の希望に寄り添った丁寧な対応をさせていただいています。天候や現地の手続き、文化的な配慮まで細やかに対応し、遺族が安心して供養を任せられる体制を整えています。

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代理散骨のこれから

代理散骨は、墓じまいやおひとりさまのニーズに応える現代的な供養の形として定着してきています。従来の墓石のお墓を持たない選択が増える中、代理散骨は故人や遺族の意向に寄り添いながら、自分の価値観やライフスタイルに合った供養の形でもあります。

今後、少子高齢化や核家族化が進むにつれ、代理散骨の需要はさらに高まると思われます。様々な人が代理散骨を選び、「自由な供養の選択肢」として、ますます広がりをみせていくでしょう。

また代理散骨を行う事業者は、依頼者の意図を汲み取り、供養としての真摯な対応が求められます。さらに散骨場所の選定から遺骨の丁寧な取り扱いまで、事業者の対応力が試される時代とも言えます。そして事業者は価格競争だけでなく、依頼者の心に寄り添ったサービスの提供を目指し、故人や遺族が満足できる供養の形を模索していく必要があります。

弊社では、海外のリゾート地での代理散骨において、故人や遺族の意向に沿った丁寧なサービスを提供しています。海外の美しいリゾート地の中で心に残る供養を実現するため、依頼者の想いをしっかりと受け止め、真心を込めた散骨を行っています。