「お墓をしまう」という決断をしたとき、多くの人が同時に「ご先祖様や亡くなった人との縁を切ってしまうのではないか」という後ろめたさを感じるといわれています。2026年9月、東京・大田区の宗教法人「證大寺」が、まさにこの感情に向き合う情報発信を新たに始めました。
墓じまい・改葬は、この10年で大きく件数を伸ばしている選択肢です。しかし件数が増える一方で、「本当にこれでよかったのか」という罪悪感を抱えたまま、故郷や亡き人との関わりそのものを遠ざけてしまう方も少なくないとされています。今回は「墓じまいへの罪悪感」というテーマを入り口に、供養の形を変えても絆を保ち続けるためのヒントを考えてみます。
「墓じまい」を選んだ人が抱えやすい後ろめたさ
少子高齢化や核家族化が進むなか、「お墓が遠方にあること」は墓じまいを検討する最大の理由のひとつとされています。住まいから離れた場所にあるお墓へ、体力や時間の制約から思うように通えなくなったという声は珍しくありません。
一方で、いざ墓じまいに踏み切ると、「代々守ってきたお墓をなくしてしまった」という感覚から、故郷そのものへの足が遠のいてしまう方が増えていると指摘されています。お墓という「場所」がなくなることと、そこに込められていた家族の記憶や故人への想いを手放すことは、本来別のものであるはずです。しかし多くの方にとって、その線引きは簡単ではありません。
證大寺が伝える「故郷じまい」「お参りじまい」にはしないという考え方
2026年9月6日、證大寺は墓じまいに関する情報特設サイトを新たに公開しました。同寺の井上住職は、NHK Eテレの番組出演などを通じて、墓じまいを「供養の終わり」ではなく、これからも無理なくお参りを続けていくための「新しい始まり」として捉える視点を発信しています。
お墓じまいはしても、故郷じまい、お参りじまいにはしない。
特設サイトでは、この考え方を軸に、お墓の場所や形が変わっても、故郷を想い、亡き人に手を合わせ、家族でその想いを語り継いでいくことはできるという姿勢を伝えています。墓じまいを「絶縁」と捉えてしまうことこそが、実は多くの人が抱きがちな誤解のひとつなのかもしれません。
「離れた場所への供養」という悩みは、海外でも共通している

この種の悩みは、日本に限った話ではないようです。たとえば台湾では、少子高齢化や忙しいライフスタイルを背景に、お墓の掃除やお参りを代行する「掃墓代行サービス」の利用が広がっているとされています。依頼者に代わって墓前で手を合わせ、線香や供物を供え、その様子を写真で報告するというサービス内容です。
「大切な人のもとへ、思うように足を運べない」という距離の問題は、文化や国を問わず共通の課題になりつつあると言えそうです。だからこそ、供養の形そのものを、無理なく続けられるものへとつくり直していく視点が、世界的にも求められているのではないでしょうか。
「また会いに行きたくなる場所」を持つという選択
弊社・海外リゾート散骨「海と森のセレモニー」が提案しているのは、「お墓参りが、海外旅行にもなる」という、これまでとは少し違う供養のかたちです。ハワイやセブ島、フィンランドの森など、海外のリゾート地で行う散骨は、故人を自然に還すと同時に、遺族にとって「また訪れたくなる場所」を残すことにもつながります。
・お墓の継承や維持管理から解放される
散骨は「お墓を持たない」供養のため、次の世代に管理の負担を引き継ぐ心配がありません。
・訪れるたびに、新しい思い出が積み重なる
同じお墓に通うのではなく、旅先として何度も訪れることで、供養と家族の時間が自然に重なっていきます。
・遠方だからこそ、無理のないペースで向き合える
「頻繁に通えないから申し訳ない」ではなく、「特別な機会に会いに行く」という前向きな捉え方に変えていくことができます。
罪悪感を手放し、家族に合った形へと供養を整え直していく――證大寺が伝える考え方と、海外リゾート散骨が目指す方向性には、実は重なる部分が多いように感じます。
関連記事:【海外リゾート散骨の魅力~フィリピン・フィンランド・オーストラリアでの散骨と供養~】
参考:
「墓じまい」の情報特設サイトを證大寺が2026年9月より新たにテスト公開!(PR TIMES)
Outsourced tomb sweeping services tap aging, low-birth market(Focus Taiwan)





