終活旅行とは
「終活」とは、人生の終わりに向けて行う準備や活動のこと。この言葉は、2009年に「週刊朝日」で連載された「現代終活事情」が始まりといわれています。その後、【「現代用語の基礎知識」選 ユーキャン新語・流行語大賞2012】でトップ10に選ばれ、今ではすっかり身近な言葉になりました。なお、週刊朝日は2023年5月末で休刊しています。
終活と聞くと、「まだ死ぬことなんて考えたくない」「身の回りを片付けることでしょう?」と、少し後ろ向きなイメージを持つ方もいるかもしれません。けれど本来の終活は、最期を後悔なく迎えるための準備であると同時に、これからの人生を自分らしく生きるための活動でもあります。エンディングノートや遺言書の作成も、その大切な一歩です。
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そんな前向きな終活の形として注目されているのが「終活旅行」です。終活旅行とは、旅を楽しみながら、これまでの人生や最期の迎え方について考える旅のこと。思い出の場所を再訪したり、ずっと憧れていた国を訪れたり、なかには墓地や霊園を巡って自分の「最期の場所」を探す人もいます。
いつもの暮らしから少し離れるからこそ、自分の人生を落ち着いて見つめ直すことができるのです。

終活旅行のメリット
終活旅行には、次のようなメリットがあります。
・心の整理ができる
旅先でこれまでの人生を振り返ると、ふしぎと気持ちが整理されていきます。歩んできた道のりや、大切な人たちとの思い出をあらためて確かめる機会にもなります。
・新しい経験ができる
行ったことのない場所や、体験したことのないアクティビティは、これからの人生に新しい刺激を与えてくれます。「この歳でも、まだ知らないことがこんなにある」という発見は、大きな喜びになるはずです。
・前向きな気持ちになれる
旅は、日常のストレスから遠ざかり、心身をリフレッシュさせてくれます。終活を進めるなかで感じる不安も、美しい景色やおいしい食事、楽しい会話のなかで、少しずつ和らいでいくでしょう。「また旅に出たいから元気でいよう」という気持ちが、毎日の張り合いにもつながります。
・家族や友人との絆が深まる
家族や親しい友人と一緒に旅することで、思い出を共有し、絆を深めることができます。普段は口にしにくい「これからのこと」も、旅先の開放的な雰囲気のなかでなら、自然と話せるかもしれません。ひとり暮らしの方にとっては、旅先での出会いが新しいつながりを生むきっかけにもなります。
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・自分へのご褒美になる
長い人生を歩んできた自分へのご褒美として、旅を計画するのも素敵です。普段の生活では味わえない贅沢や癒しの時間は、心にも体にも優しく響くはずです。
・これからの計画を立てるきっかけになる
旅先でのゆったりとした時間は、これからの暮らし方や、自分の最期をどう迎えたいかを落ち着いて考えるきっかけになります。
終活旅行のおすすめの行き先
・思い出の場所
終活旅行で人気の行き先が、昔の思い出が詰まった場所です。幼い頃に過ごした町、新婚旅行で訪れた観光地、子どもが小さかった頃に家族で出かけた海。もう一度その場所に立つと、忘れていた記憶や感動がよみがえってくるものです。昔の友人と再会したり、家族と思い出話をしたりするなかで、自分の人生をあらためて愛おしく感じられるかもしれません。
・憧れの国や行ってみたかった場所
終活だからこそ、「いつか行きたい」と思い続けてきた場所へ思い切って出かけてみるのもよいでしょう。ヨーロッパの歴史ある街並みを巡る、アジアのリゾートでのんびり過ごす、大自然のなかを歩く――そんな新しい文化や風景との出会いが待っています。
・各宗派の本山
「終活だからこそ」と、各宗派の総本山・大本山を旅先に選ぶ人もいます。総本山や大本山とは、その宗派の寺院を束ねる中心となるお寺のことで、開祖ゆかりの地であることも多くあります。実家の宗派の本山を訪れて先祖とのつながりを感じたり、教えに触れて自分の死生観を考えたりする、落ち着いた旅になるでしょう。
・墓地や霊園の見学
旅先で墓地や霊園、樹木葬の墓所などを見学し、自分の最期の場所について考える人もいます。「どんなお墓がいいか」「家族にどんなふうにお参りしてほしいか」を、実際の景色を見ながら考えられるのが魅力です。入棺体験や生前の遺影撮影といったサービスを行っているところもあるようです。
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終活旅行を楽しむための準備と心がけ
せっかくの終活旅行。心から楽しむためには、出発前のちょっとした準備が大切です。
・体力に合わせたゆとりある日程にする
あれもこれもと詰め込まず、移動や休憩に余裕を持たせましょう。持病がある方は、出発前にかかりつけ医に相談しておくと安心です。
・海外なら旅行保険と常備薬を忘れずに
海外での病気やけがは、思いがけず高額な医療費がかかることもあります。海外旅行保険への加入や、普段飲んでいる薬の準備、パスポートの有効期限の確認は早めに済ませておきましょう。
・旅の記録をエンディングノートに残す
旅先で感じたことや撮った写真は、エンディングノートに書き留めておくのがおすすめです。「この場所が好きだった」「こんな景色のなかで眠りたい」といった言葉は、いつか家族があなたの想いを尊重するための大切な手がかりになります。
・帰ってから家族と話し合う
帰宅したら、お土産話と一緒に、旅をきっかけに考えた「これからの人生」や「死後の希望」を家族と共有してみましょう。旅の思い出があるからこそ、重くなりすぎずに話せるはずです。
海外リゾートで考える終活旅行~フィリピン・フィンランド・オーストラリア
弊社が散骨を行っている「フィリピン」「フィンランド」「オーストラリア」は、いずれも終活旅行の行き先としても魅力的な場所です。実際に訪れて景色を眺めることで、「ここで自然に還りたい」という想いが形になる方もいらっしゃいます。
・フィリピン
透き通る海と美しいビーチが魅力の常夏の国です。シュノーケリングやアイランドホッピングなどのアクティビティも楽しめ、日本から比較的近く気軽に訪れられるのも嬉しいポイントです。
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・フィンランド
豊かな森と湖、サウナ文化が魅力の北欧の国です。首都ヘルシンキでは「ヘルシンキ大聖堂」や岩をくりぬいて造られた「テンペリアウキオ教会」、世界遺産の「スオメンリンナ要塞」などを訪れることができます。静かな森を歩く時間は、自分と向き合う終活旅行にぴったりです。
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・オーストラリア(ケアンズ)
世界最大のサンゴ礁地帯「グレートバリアリーフ」と熱帯雨林が魅力のリゾート地です。1日ツアーでサンゴ礁を満喫したり、ビーチでのんびり過ごしたりと、心身ともにリフレッシュできます。
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人生の終わりを考え始めると、やり残したことが思い浮かぶものです。仕事や子育てに追われ、なかなか旅に出られなかったという方も多いのではないでしょうか。
日常から少し離れて自分自身を見つめ直し、自分らしい最期を思い描くためにも、「終活旅行」を計画してみてはいかがでしょうか。まずは行ってみたい国や場所を思いつくままに書き出すところから、気軽に始めてみてください。
参考:
自由国民社「「現代用語の基礎知識」選 ユーキャン新語・流行語大賞」第29回(2012年)
Wikipedia「週刊朝日」





