田村淳さんも参加した「海洋散骨体験」とは?墓じまい後の供養と、体験で確かめたいポイント

執筆者:Tomo

田村淳さんも参加した「海洋散骨体験」とは?墓じまい後の供養と、体験で確かめたいポイント

目次

墓じまいのその先に―広がる海洋散骨と「散骨体験」

遺骨を粉末状にして海へ還す「海洋散骨」を選ぶ人が増えています。日本経済新聞の報道によれば、2025年の海洋散骨は6,690件で、7年でおよそ6倍になったとされています。少子化でお墓を継ぐ人がいなくなり、墓じまいをしたあとの供養先として海を選ぶ人が多いことが、背景にあるようです。

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「釣りが好きだった父を、あの海に」「新婚旅行で訪れた思い出の海に」――散骨は、故人の人生や希望に合わせて「還る場所」を選べる供養でもあります。一方で、お墓のように身近な存在ではないため、「実際にはどんな感じなのか想像しにくい」という声もよく聞かれます。

そこで注目されているのが、散骨事業者などが開く「海洋散骨体験」です。実際に船に乗って散骨ポイントまで向かい、献花や献酒、黙祷などの流れを体験します。体験では、本物の遺骨の代わりに、水に溶ける紙に包んだ粉などを海へ還す「模擬散骨」が行われることが一般的です。

2024年7月には、ロンドンブーツ1号2号の田村淳さんが自身のXで海洋散骨体験に参加したことを報告し、話題になりました。田村さんの体験については、この記事の最後でご紹介します。

海洋散骨体験でわかること―海の空気と、事業者の姿勢

・海を「お別れの場所」として背で感じられる


散骨ポイントへ向かう船の上では、風や潮の香り、波の揺れを全身で感じます。写真や説明だけではわからない「ここで大切な人を見送る」という感覚を、前もって味わえるのが体験のいちばんの価値かもしれません。

・事業者がルールと周囲への配慮を守っているか確かめられる


日本には散骨を直接定めた法律はなく、葬送のため節度をもって行えば違法ではないと一般に理解されています。そのうえで厚生労働省は2021年、厚生労働科学研究で取りまとめられた【散骨に関するガイドライン(散骨事業者向け)】を公表し、遺骨を粉状にすることや、関係法令・自治体の条例を守ることなどを事業者に求めています。地域によっては、散骨に関する条例やガイドラインがある場所もあります。

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法律で細かく決められていない分、事業者ごとの姿勢には差が出やすいのが実情です。体験に参加するときは、次のような点を質問してみるとよいでしょう。

「散骨する海域の条例やガイドラインを守っているか」「遺骨は粉末状にしてから散骨しているか」「海水浴場や漁場から離れた場所を選んでいるか」「献花は花びらだけにするなど、海の環境へ配慮しているか」「ライフジャケットなどの安全対策は十分か」。

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質疑応答の時間を設けている体験会も多く、不安や疑問をその場で解消できるのも大きなメリットです。

水面に浮かぶ花

体験の前に知っておきたいこと―船酔い・天候・散骨のあと

・船酔いの対策


散骨は岸から離れた沖合で行うため、湾内より波が高くなることがあります。乗り物酔いしやすい方は、事前に酔い止めを用意し、空腹や食べ過ぎを避けて参加しましょう。

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・天候による延期


大雨だけでなく、晴れていても風が強い日は波が高くなるため、出航を見合わせることがあります。体験も本番の散骨も、希望日に実施できない可能性があることを前提に、予備日や延期時の扱いを確認しておくと安心です。海外での散骨も同様です。

・散骨したあとの供養を考えておく


お墓参りやお盆・お彼岸、年忌法要など、故人を偲ぶ節目は、残された人が悲しみと向き合うための大切な時間でもあります。散骨したあとはどこで手を合わせるか。家族で話しておくと、「お墓がない寂しさ」を感じにくくなります。

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弊社「海と森のセレモニー」では、ハワイやセブ島、北欧の森など、世界12か国以上のリゾートでの海洋散骨・森林散骨を代行しています。旅先として憌れていた場所が、大切な人に「会いに行く場所」に変わり、何度でも足を運ぶきっかけになるかもしれません。

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海に浮かぶボート

田村淳さんが選んだ供養のかたち―母の墓じまいと、夫婦で決めた海洋散骨

2024年7月30日、田村淳さんは自身のXで、夫婦で話し合って海洋散骨することを決めたことと、海洋散骨体験に参加したことを報告しました。投稿では、お母さまが生前に墓じまいをしたため田村家にはお墓がないことも明かされています。体験を通して散骨のイメージがかなりつかめたという感想もつづられ、ファンからは「体験できるんですね」「参考になる」といった声が多く寄せられたと報じられています。

2020年に亡くなったお母さまは、自身の葬儀を自らプロデュースしていたことでも知られています。田村さんは、死に方や仕舞い方は人それぞれでいいと語り、残された側として母の愛を強く感じたと振り返っています。自分の最期の希望を生前に家族と共有しておくことが、残される人の迷いを減らし、想いを受け取るきっかけにもなる。田村さん親子の選択は、そのことを教えてくれているように感じます。

散骨体験は、「大切な人をどう見送るか」と「自分はどう見送られたいか」を、同時に考えられる時間でもあります。気になっている方は、ご家族と一緒に参加してみてはいかがでしょうか。

参考:
田村淳、“海洋散骨”体験を報告(All Aboutニュース)
田村淳と全葬連役員の対談動画に関する記事(鉄道チャンネル)
「海洋散骨」7年で6倍、年6600件 葬送ニッポンの景色一変(日本経済新聞)
散骨に関するガイドライン(散骨事業者向け)(厚生労働省)

まとめまとめ

1.海洋散骨は2025年に6,690件、7年で約6倍と報じられ、墓じまい後の供養先として選ばれることが増えている

2.海洋散骨体験では、船で散骨ポイントへ向かい、献花・献酒・黙祷や模擬散骨を体験できる

3.散骨は法律で細かく定められていないため、体験で事業者がガイドラインや条例、安全、環境への配慮を守っているかを確かめるとよい

4.船酔い対策、天候による延期、散骨後の供養のしかたを事前に考えておきたい

5.田村淳さんは2024年7月、夫婦で話し合い海洋散骨を決めたことと散骨体験への参加をXで報告した

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